webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。
今回は「帰ってください! 阿久津さん」。
出版社はKADOKAWA、作者は長岡太一。無料だとwebではヤングエースUPで読める。あとニコニコ静画とか。
都合よく一人暮らしをしている非リアの男子高校生の家をたまり場にするヤンキー女子高生ギャルと、その男子高校生がなかなかパコらずにイチャイチャする話。
よくあるくっつきそうでくっつかないけど、それはもう実質くっついているよね的なラブコメ漫画。
そのくっつきそうでくっつかないけど実質…を楽しめるかどうかで評価はわかれる。
帰ってください! 阿久津さんの感想
基本的に「はよパコれや」というツッコミを読者にさせることが目的であり、突っ込まれている状態が重要な漫画。
昔から漫画やエロゲーでよくある、都合よく一人暮らしをしている男子高校生という設定に加え、Twitter漫画やエロ同人などでよくある、ヤンキーでがさつそうに見えて、実は純情で根はいい子という都市伝説みたいな女子高生の話。
いつか、オタクや陰キャに優しいギャルという存在が、「マックで女子高生が言ってた」と同じようなネットミームになるのかもしれない。
現実では味わえなくても、そういう「良い雰囲気」を漫画で疑似体験できるというのが、こういった漫画の良いところ。
できればくっつかずに長く長く続いたほうが夢から醒めないので良いのだけど、あまり引っ張りすぎても物語としてはマンネリ化していくので、如何に読者の需要に答えつつ、話を続けられるかで、あとどれぐらい続くのか決まりそう。もう十分長く続いているとも言えるけど。なのでこの漫画が醸し出す「雰囲気」は、現状かなり需要が高いはず。
商業作品なので、需要さえあれば引き延ばすのは当然で、かといってただ引き延ばすだけでは需要が落ちていくしで、こういったラブコメは漫画連載の難しさが凝縮されているような気がする。
二人の関係性という意味では大分進みつつあるし、ある程度の進展があっても続けていくというのは1つの手ではあるけど、くっつきそうでくっつかない漫画でくっついた後も続くような漫画は、後半駄作になってしまうことが多いので、ストーリーの匙加減次第では需要が落ちてしまうかもしれない。
上手いところに着地して終わると物語としては綺麗だけど、でも…、という難しいラブコメ漫画。最後までなんとなくで駆け抜けるのが良いのかもしれない。