自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う【webで読んだ漫画の感想】

webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。

連載開始からなんとなく読んでる「自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う」。

出版社はKADOKAWA、原作は昼熊(なろう、角川スニーカー文庫)、作画は九二枝、キャラクターデザインは憂姫はぐれ。



自動販売機を守って死んだ男が自動販売機として異世界に転生して冒険する話。

異世界転生で、何に転生するかをひねったもの。

異世界転生物が飽和していくにつれて、何に転生するかや、転生する理由などをひねる必要が出てきたが、その亜種の1つ。

なろうで連載されていた小説が原作。原作は角川スニーカーからも出版されている。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨うの感想

自動販売機であるがゆえに、コミュニケーションを取るために試行錯誤したりと、設定を生かす工夫が随所にされている。

特定の単語(自動販売機に登録されている自動音声)しかしゃべれないが、ある程度物分かりの良い少女と出会うことで、コミュニケーションがとれるようになる。

自動販売機なのにステータスがあり、商品の補充や商品ラインナップの拡充機能などは、箱庭系っぽい感じを取り入れたなろう設定。

コーンポタージュやおでん缶やポテトチップスやカップ麵を異世界人に販売するくだりなど、自動販売機であることを最大限に利用してエピソードを膨らませようとしている感じ。

何に転生するかをひねった話だが、こういう話の一番難しいところが、どうしてそれに転生したのか、という疑問に対する説得力。

今後、読者に「これはべつに自動販売機でなくても良いのでは?」と感じさせると厳しくなってしまう。

いかに「だから自動販売機だったのか!」と感じさせられるかが勝負。

ここに納得感があるストーリーになるかどうかで、名作になるかどうかが決まる。