【MTGアリーナ】MTGアリーナのフリー対戦で4勝するだけの安いデッキの参考例【マジック:ザ・ギャザリング】

※新しいセットが出ると勝てなくなる可能性があります。
※相手のデッキ・手札によっては勝ち目がないことがあります。
※フリー対戦でデイリー勝利報酬の4勝を目指すだけの安いデッキです。

無課金でそこそこのデッキを作る話をいくつかしました。「【MTGアリーナ】初心者が無課金でそこそこのデッキを作る方法【マジック:ザ・ギャザリング】」「【MTGアリーナ】無課金デッキを効率よく強化する方法【マジック:ザ・ギャザリング】

無課金でそこそこゴールドを溜めてワイルドカードを取得しデッキを強化するには、1日4勝を目指すぐらいが労力とリターンでバランスが良いのですが、その4勝をスタンダード構築のフリー対戦BO1で目指すだけのデッキです。

そのため、あまり強くありません。

一応BO1ランクでも5割は勝てるので、時間をかければプラチナまでは行けますが。ゴールドまではBO1だと勝つと2つゲージが進むので、勝率5割で上がっていけます。5割だと時間がかかってめんどくさいですけど。

あくまでも、フリー対戦でさっと4勝するだけのデッキです。

まともに作ったデッキと当たると、フリー対戦でも勝ち目はないです。手札次第ではいい勝負ができて、運が良いと勝てたりしますが、レアカードをふんだんに使ったデッキにはやっぱり分が悪いですね。

フリー対戦の特長

公式に何か発表があるわけではないので、体感での経験談になります。

フリー対戦のマッチングはかなり操作がされていると感じます。

例えば赤単アグロを使っていると、赤単ミラーが異常に多いです。

以下に上げる毒性デッキを使うと、赤単を使っている時よりも明らかに毒性のデッキと当たる回数が上がります。その上で、赤単に当たる回数は減ります。

デッキ内に使われているレア以上のカードの枚数も影響しているように感じます。レアが少ないデッキで戦う場合、相手のデッキも同程度なことが多いです。

内部レートのようなものもあるかもしれません。連勝を続けると、明らかに格上のデッキに当たる回数が増えるからです。連続で放浪皇を出してくる(デッキに複数枚の放浪皇を入れている)デッキに当たったりするようになります。

勝ちまくると、内部レートが上がって強いデッキとばかり当たるようになります。そうなるとかなりめんどくさいので、5割ぐらいの勝率で4勝できるのが効率としては一番良いです。

ダメそうな相手デッキと当たったらとっとと諦めて次にいったほうが4勝が早いです。デイリー勝利報酬狙いならば負け数は関係ないですからね。

黒単毒性アグロ

ファイレクシア 完全なる統一の毒性を利用した毒デッキ。

適当に作ったらそこそこ戦えてプラチナでも勝ち越せた毒性デッキをさらに安くしたものです。

神話レア2枚に、レア1枚で、レアの「魂転移」はスターターデッキのどれかに入ってたはず。レア以上のワイルドカードは実質神話レア2枚だけ必要です。

毒と言ったらセレズニアポイズンでして、あちらに比べたら滅茶苦茶弱いですが、フリー対戦で戦うなら十分です。

戦い方としては簡単で、除去呪文で相手のクリーチャーを処理しながら、低コストのクリーチャーと「屍気の拝領」で素早く毒を当て、最後はヴラスカで勝つデッキです。

ヴラスカの出番がない勝ち方が一番楽ですが、ある程度の長期戦を見据えてPWのヴラスカを入れています。

うまくはまると4ターンで毒性10になってさっくりマッチが終わります。

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デッキ
24 沼 (SIR) 285
4 多汁質の頭蓋住まい (ONE) 83
4 屍気の拝領 (ONE) 99
4 胆液まみれ (ONE) 91
4 腐り腹のネズミ (ONE) 85
4 伝染させる吸血者 (ONE) 103
2 シェオルドレッドの勅令 (ONE) 108
2 冥府の掌握 (MID) 107
1 魂転移 (NEO) 122
3 ヴラスカの堕落 (ONE) 116
2 裏切りの棘、ヴラスカ (ONE) 115
3 砂丘動かし (ONE) 226
3 切り崩し (DMU) 89

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Deck
4 Bilious Skulldweller (ONE) 83
24 Swamp (SIR) 285
4 Necrogen Communion (ONE) 99
4 Drown in Ichor (ONE) 91
4 Blightbelly Rat (ONE) 85
4 Pestilent Syphoner (ONE) 103
2 Sheoldred’s Edict (ONE) 108
2 Infernal Grasp (MID) 107
1 Soul Transfer (NEO) 122
3 Vraska’s Fall (ONE) 116
2 Vraska, Betrayal’s Sting (ONE) 115
3 Dune Mover (ONE) 226
3 Cut Down (DMU) 89

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デッキコストとしてのネックは神話レアの「裏切りの棘、ヴラスカ」。黒単だと増殖とカードドローがネックになりますが、その両方を中盤以降にまかなえる優秀なカードです。

ただ、神話レアなんですよね。わざわざ作るほど強いカードというわけでもないので、このデッキのためだけに…という場合は別のカードが選択肢になります。

PWヴラスカの代替候補としては「伝染性尋問」。相手に毒1点、カード2枚引いて、自分に2点ダメージ。「裏切りの棘、ヴラスカ」のような継続性はないですが、十分代わりになります。

このデッキの問題点の1つはクリーチャーの少なさです。初期手札にクリーチャーがなく、その後も引けないとなると負けるので、マリガン判断の目安はクリーチャーの数です。

除去よりもクリーチャーを優先するのならば、「かじりつく害獣」と「ネズミの王、カルモニクス」を入れて除去を減らし、ネズミと毒性のシナジーを生かすことが考えられます。「砂丘動かし」はヴラスカを出しやすくするための土地確保用なので、PWのヴラスカを入れないならば、これも入れ替え候補になります。機械兵団の進軍では2コスネズミのハンデス能力持ちがいたので、それも候補かなと。5コスと思いですが「屍賊起こしの聖騎士」も、「砂丘動かし」を入れておけば出しやすくなるので、候補の1つです。

除去系の呪文については、毒性と増殖を生かすならば「ドロスの囁き」「苦痛ある選定」あたりも良いですし、ワイルドカードに余裕があるなら初期デッキにある「冥府の掌握」の代わりに「喉首狙い」も候補です。

このデッキの弱点は除去とプレインズウォーカーと英雄譚です。

相手がちゃんとデッキを作っている場合、3ターン目で「ヴェールのリリアナ」や「完成化したジェイス」や「鏡割りの寓話」、4ターン目で「放浪皇」が出てくるわけで、こういうデッキには弱いです、というか、そもそもきちんとPWで構築してきているデッキは、デッキパワーが強いわけで、そういうデッキに対しては基本不利な安上がりデッキです。

そういうデッキと当たった場合は潔く諦めましょう。

もう一つは同じ毒性のデッキに先行を取られているパターンです。

ファイレクシア 完全なる統一では、青・黒・白・緑とその組み合わせ色に、優秀な毒性クリーチャーがたくさんいます。毒性デッキを使うと結構多色毒デッキに当たるのですが、手札次第ではありますが、レアカードが多く入った毒性デッキ相手に後攻はつらいです。特に1コスクリーチャーを引けなかった場合に顕著ですね。

完成形のセレズニアポイズンと当たったら諦めましょう。不完全な安いセレズニアポイズンならそこそこ戦えます。手札次第では勝てます。

プレイにも少し癖があるデッキでして、最初の毒1点を当てるために駆け引きや小細工が必要な場合があります。

毒性を稼ぐために出すカードの順番をきちんと考える必要もあるため、各シチュエーションでどういう手段をとるのか考えておく必要があります。

例えば、相手がブロッカーを一体出していて、こちらは「多汁質の頭蓋住まい」で攻撃できるシチュエーション、手札に「屍気の拝領」がある場合、とか、同じシチュエーションで手札に「胆液まみれ」がある場合、とか。

相手に飛行クリーチャーがいない可能性が高い場合の、自分の手札に「伝染させる吸血者」がある場合とか、ない場合とか。

「屍気の拝領」をどのクリーチャーにつけるのかとか。

ブロッカーはおらずこちらが一方的に殴れる場面で手札は「ヴラスカの堕落」とか。

毒性9点を相手につけていて、相手には複数ブロッカーがいるけどパワー1、こちらの場には「腐り腹のネズミ」、手札に「切り崩し」があるとか。

単純に出せるカードを順番に出すだけでは負けてしまうこともあります。簡単なように見えて、頭を使ったり駆け引きが必要だったりするので、結構面白いデッキです。

フリー対戦だと、毒性や増殖を知らない人が結構いるのか、毒性9点なのに「腐り腹のネズミ」を「集団失踪」で除去して勝手に自爆しちゃう人もいますし、相手が勝ちのシチュエーションでも、相手のミスで勝ちを拾うこともあります。毒性のいいところですね。

ほとんどの候補カードが「ファイレクシア 完全なる統一」セットなので、このパックを開けていると自然と組めるデッキなのも、ワイルドカード温存に向いています。

赤単アグロ

元々強い赤単アグロのレア・神話レア枠をコモン・アンコモンに変えただけのデッキです。

レアは初期デッキでもらえる「無謀な嵐探し」のみです。

前述した毒性デッキよりも単純なコンセプトで、クリーチャーをスピード感を持って出し続けて相手を殴り続けるデッキです。

相手が重量級のクリーチャーを出してきた場合も、「血の裏切り」で逆に自分のフィニッシャーに変えることで、最後の一押しを狙います。

こちらのデッキもランクで5割は勝てるので、ゴールドを抜けるところまでは行けますが、そんなに強くはないですね。「血の裏切り」が引けない時に、シェオルドレッドやアトラクサを出されたら終わりです。

フリー対戦ならば十分なデッキパワーですが、赤単アグロは数が多いのでミラーマッチだらけになって先行後攻と手札運で負けるというのはよくあります。

赤単アグロはフリー対戦でもデッキパワーが強いアグロにあたる回数が結構多いので、フェルドン・スクイー・雷獣と相手に出されるとお手あげではあります。

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デッキ
22 山 (BRO) 275
1 煙突の扇動者 (ONE) 126
4 熊野と渇苛斬の対峙 (NEO) 152
3 火遊び (MID) 154
4 フェニックスの雛 (DMU) 140
2 削剥 (VOW) 139
2 無謀な嵐探し (MID) 157
4 増員された浪人 (NEO) 158
4 僧院の速槍 (BRO) 144
3 稲妻の一撃 (DMU) 137
3 血の裏切り (VOW) 147
1 絞殺 (SNC) 125
3 火花舞う出現 (NEO) 136
2 焼炉の懲罰者 (ONE) 132
2 マグマの疾走者 (ONE) 140

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Deck
1 Chimney Rabble (ONE) 126
22 Mountain (BRO) 275
4 Kumano Faces Kakkazan (NEO) 152
3 Play with Fire (MID) 154
4 Phoenix Chick (DMU) 140
2 Abrade (VOW) 139
2 Reckless Stormseeker (MID) 157
4 Reinforced Ronin (NEO) 158
4 Monastery Swiftspear (BRO) 144
3 Lightning Strike (DMU) 137
3 Bloody Betrayal (VOW) 147
1 Strangle (SNC) 125
3 Crackling Emergence (NEO) 136
2 Furnace Punisher (ONE) 132
2 Magmatic Sprinter (ONE) 140

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「熊野と渇苛斬の対峙」「僧院の速槍」「フェニックスの雛」は定番でして、赤単アグロには欠かせないパーツです。その他のダメージ系呪文も同じですね。

問題になるのは2コス・3コスのレア以上のカードです。

2コスの代わりに「増員された浪人」と「火花舞う出現」を入れています。「浪人」はテンポロスするのであまり強くないのですが、2コスには代替の良い速攻持ちがいないので、1コスなのとドローソースになるということで採用。機械兵団の進軍には2コス速攻コモンクリーチャーがいるので、今後はそちらになりそうな感じ。

もう一つの「火花舞う出現」は2コスですが、実質3コス3/3でして、こちらも良いのがいないので使ってる感じです。土地が1枚拘束されますが、3/3速攻は大きいので、土地事故がなければ結構強力です。

3コスの代わりは「無謀な嵐探し」「マグマの疾走者」「焼炉の懲罰者」ですが、「無謀な嵐探し」は非常に強いカードなので普通に採用できるレアカードです。初期デッキで手に入りますが1枚かもしれません。その場合は他のカードで埋めれば良いです。

「マグマの疾走者」は油カウンターがあるので、「ウラブラスクの溶鉱炉」と相性が良いのですが「ウラブラスクの溶鉱炉」はレアなので今回は採用していません。「マグマの疾走者」は「浪人」と同じくテンポロスしやすいので、4枚使うかは微妙なところです。「ウラブラスクの溶鉱炉」は単体だときつく、3ターン目に出せると強いけど出せないと弱いので、使うとアグロっぽくなくなります。3ターン目に溶鉱炉、4ターン目にマグマの疾走者を出して油をのせるという動きが強いのですが、レア枠を増やしたくないため使っていません。

「焼炉の懲罰者」は速攻持ちではないですが、多色デッキに対しては強力です。ただレア枚数の少ないデッキでフリー対戦に入ると、多色土地満載のデッキに当たる回数が少ないので、4コス速攻持ちの「煙突の扇動者」の枚数を増やしても良いかもです。「無謀な嵐探し」とのシナジーを上手く使うと、「焼炉の懲罰者」も生きます。

3コスは機械兵団の進軍でアンコモン以下で速攻クリーチャーが追加されたので、今後はそちらも候補になります。

「血の裏切り」を入れているのは、相手のクリーチャーを奪って決め手にするためです。最後の決め手に使うのも良いですし、決め手にならなくても、こちらのクリーチャーが横並びできている場合には、止めの一撃にはならないけど、相手に何か手がないと負けというところまでダメージを与えて、次のターンで勝てる必死の状態に持って行けるので、非常に優秀です。BO3だとサイドに入っているっぽいデッキをよく見ましたが、アトラクサやシェオルドレッドなどの対策なんでしょうね。

このデッキは毒性デッキよりも簡単に扱えるので、初心者の方にも楽なのかなと思います。判断で難しいのは「火遊び」などの呪文をクリーチャーに当てるのか顔面に当てるのかの判断でしょうかね。初心者の方はこの辺りの判断が上手くなると簡単に4勝できると思います。

と言いつつ、そんなに強いデッキではないので、こちらも相性が悪いデッキに当たったらさっさと諦めて次にいったほうが4勝は早いです。

まとめ

できるだけレア以上のワイルドカードを消費せずに、フリー対戦で1日4勝するデッキを紹介しました。

毒性に関しては白単でも比較的安く組めますが「スレクレルヴの巣」「離反ダニ、スクレルヴ」など、レア以上を6~8枚入れないとデッキパワーとしてはちょっと厳しく、それをするなら結局白緑でいいよね的なデッキになります。青は扱いが難しく、緑だけだとちょっとキツイ。多色は土地が…という関係で、上のデッキになりました。

黒と赤が安くてそこそこのデッキを比較的作りやすいですね。

赤単に関してはもともとの強い赤単アグロデッキがあるため、そこからの参考ですが、黒単は適当に自分で作ったデッキなため粗い部分もあります。

黒単毒性は、毒シナジーは薄くなっても「絶望招来」「伝染性尋問」を入れたり、「ヴラスカ」を増やすことで長期戦に耐えることができたり、「ネズミの王、カルモニクス」を入れてネズミシナジーを発動したりで、もう少し勝率が上がります。また、青や緑と合わせることで、デッキパワーを上げることができますが、そうするとどんどんレアカードが必要になるわけですが、入れてもそこまで強くはないんですよね。同じ毒性にはセレズニアポイズンがあって、デッキとしての完成度はこちらがとても高いというのもあります。

そのため、できるだけワイルドカードを抑えて、フリー対戦で4勝に特化した形で組んでいます。