※発売4日でスタジオ閉鎖へ
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— Fntastic (@FntasticHQ) December 11, 2023
ゲームは販売停止になりました。サーバーがいつまで稼働するのかは不明です。
紆余曲折があって発売された「The Day Before」、発売一日目でのsteamレビューが「圧倒的に不評」という、ほとんど見たことがない現象が起きています。
ゲームとしてはそこまで悪くないんですけど、最初の期待が大きかったのと、アーリーアクセスの割に金額が高いので、反動がものすごいことになってしまったのではないかと思います。
大規模なベータテストもなかったですし、「4500円を払うことでしか体験できないゲーム」として、厳しく評価されている印象です。人の心というのは難しいものですね。
※以下、steamへのリンクを貼っていたのですが、販売が停止されてエラーになっています。
The Day Beforeはまだアーリーアクセスなので、今後のアップデートに期待しています。
The Day Beforeのゲーム内容
「The Day Before」は、「三人称視点のPvPvEシューターゲーム」「タルコフ系のサバイバルゲーム」というのがゲーム紹介になるのですが…。
誤解を恐れずに乱暴に要約してしまうのならば「単純化したTPSタルコフ」です。
荒廃した世界でゾンビや他のプレイヤーを倒しながらコミュニティの生存に貢献していくというストーリー設定になります。
マップに出撃して、物品を持ち帰り金銭に変えて装備を整えたり、コミュニティからタスクを受けそれをこなすことで新たなタスクが追加されたり、自身の拠点を整備したり、死んで全ロストしたり…、まんまタルコフですね。
ぱっと見はSCUMっぽいですけど。
ゾンビがそんなにいないのと、マラソンばっかりで暇なので、発売前によく比較されていたThe Division感はあんまりないですね。
ゾンビは別に戦わなくても、反応されなければ簡単に逃げられたり。ゾンビはタルコフのスカブ感がありますが、実体は結構違います。ゾンビも一応ドロップもありますが、あんまりいいものは持ってないので、その辺りのバランスもスカブとは異なります。ボスっぽいゾンビはいいものを持ってるかもしれません。
タルコフ系のごみ漁りゲームとして、目新しさはないです。TPSであること、steam対応なこと、今後コンソール版の予定があるというのが、タルコフとの差異になります。ここに魅力を感じるかどうかで、今後の評価もわかれそうです。
ゲームとしては煮詰まっていないので、今プレイすると先行者としての利益はあるかもです。
タルコフに新規で参入するのは、たとえワイプがあったとしても、先行プレイヤーとの大きなスキル差が障壁になります。マップ理解度とかで勝敗が大きく変わるため、発売してから7年ほど経過しているタルコフは、新規参入がけっこう大変です。
The Day Beforeはまだ始まったばかりなので、その辺りは気にする必要はないのが良いところです。
The Day Beforeの評価
steamでは発売から八時間ぐらいでレビュー8000件で圧倒的に不評がついてしまっています。評価の15%ぐらいが好評で、85%が不評です。
不評のかなりの部分が、サーバーにつながらないというものなので、ある程度は差し引いて考えるべきですが、それでも現状のレビュー内容はそこまで外れていないですね。
公式discordではアイテム全消えの報告が多いですが、以下のようなことが起こっています。
◆環境
・サーバーに入れない
・ラグがひどい
・動作が重い
◆バグ
・ゲームのクラッシュが頻発する
・保管庫のアイテムが消える
・キー設定が消える
◆操作
・パルクールがないので微妙な段差が登れない
・近接攻撃がない
◆ゲームバランス
・ゾンビがほとんどいない
・漁る場所が少ない
・漁った時の戦利品が少ない
ゲームバランスに関してはゲームに慣れるにつれて解消しそうな部分が多いため、あまり気にしなくて良さそうですが、操作UI周りと、バグ・環境面はかなり評価が低いです。
出待ちとか、パーティ対ソロとかは、こういったゲームではよくあることなので仕方ないっちゃ仕方ないですね。タスクが被ってなかなかクリアできないのも、タルコフのワイプダッシュを思い出したり。
不具合やゲームバランスはアップデートで改善されると思いますが、どれぐらいの期間で解消されるのか、どういったロードマップで今後ゲームが発展していくのかは今のところ不明です。
現時点で買うのは早い
まだアーリーアクセスなので、現時点で買うのは少し早いです。
特に4500円は高いですね。
発売直後の感想としては1000円~1500円ぐらいだったらまあいいかな、ぐらいのゲームです。せめて2000円ぐらいなら…、みたいな。
話題ゲーム開始時のログイン戦争は、日常茶飯事なのでこの辺りは置いておくとして、ゲーム自体にバグが多いというのが現状見合わせたほうがよいという評価になる一番の要因です。
早すぎたんだろうなとは思うのですが、発表から経った年月を考えると、評価で不満が爆発するのもなんとなくわかる気がします。
また、ラグが酷いので、プレイ体験が良くないです。ラグが解消されるまでは様子見でよい気がします。
今後、出る予定のタルコフ系ゲーム
今後、タルコフっぽいゲームの予定が実はいくつかあります。
・We The People
・Gray Zone Warfare
PCゲーマーはこの辺りのゲームの続報を待ったほうが良いかもしれませんね。
タルコフ系シューターは難しい
タルコフ以降、タルコフっぽいシステムのシューターゲームはいくつか出ていますが、どれもあまり上手くいってません。サービスを終了してしまったものもあります。
タルコフも紆余曲折しながら、シーズンごとにワイプをして、様々なアップデートを繰り返して、今の形になっています。新しくタルコフアリーナも出すようで、新しい挑戦をしていますね。そういった努力があるからこその、7年のサービス継続なのでしょう。
二匹目のドジョウ狙いの後発ゲームは、先行ゲームとは違う価値を提示しないとほぼ失敗します。PUBGでバトロワゲームが流行ったときもそうでした。
フォートナイトはもともとあったタワーディフェンスゲームの仕組みを流用・シンプル化してバトロワに組み込むことで大ブレイクしました。
apex legendsはタイタンフォールのスピード感をベースにPUBGとフォートナイトのイマイチなところを改善しまくってリリースしたため、多くのユーザーに受け入れられました。
その後のPCのバトロワゲームは新たな価値を提供できず、多くのゲームが塵となって消えていきました。
タルコフ系のPCシューターゲームはPUBGに対してのフォートナイトとAPEXがない状態で市場が進んだため(サイフロは終了、MaraudersとかDark and Darkerとかは一応ありますが規模が…。スマホでは生き残ってるのがありますね)、The Day Beforeは発表時からかなり期待されていたのですが、このジャンルのゲームは難しいんだなというのが再認識される形になりました。
やっぱりタルコフ系のシューターゲームは、タルコフを真似してちょっとひねるぐらいでは成功できない、難しいジャンルなんだなと。
「We The People」「Gray Zone Warfare」も情報が少なくて今の段階では判断できませんが、期待しつつも大丈夫かなと思っています。Gray Zone Warfareはsteamページは日本語になってますけど、対応するのかもいまいちわかりません。
Gray Zone Warfareは今公開されているトレーラーはまんまタルコフですね。グラフィック的には期待したくなりますが、「World War 3」みたいにならないといいなと思ったり。
The Day Beforeの前評判の高さと発売後のこの感じで、「Islands of Nyne」ってゲームが昔あったな…というのを思い出しました。
The Day Beforeはアプデでもうちょっとなんとかなることを期待しています。アンセムみたいにはならないで欲しいな~…。