webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。
今回は「アリスさんちの囲炉裏端」。
出版社は集英社、作者はキナミブンタ。無料だとwebではとなりのヤングジャンプとかニコニコ静画。
きれいな幼馴染のお姉さんと恋愛する漫画。
思春期の少年ならば、あこがれた人もそこそこいるであろう「幼馴染のきれいなお姉さん」と、良い感じになる過程を描く話。
だれることなくコンパクトにまとめて、きちんと最後まで描き切った秀作。
アリスさんちの囲炉裏端の感想
幼馴染のお姉さんが10年ぶりに帰ってきて、祖母の残した囲炉裏のある家で生活しているという設定。
田舎で生活していた年の離れた幼馴染の男子高校生との関係性が、日常の中で徐々に恋愛にシフトしていくという話。
囲炉裏を使っておいしいものを食べるというのも、1つの大きな軸ではあるけど、そこまで比重は高くなく、そこは小道具的な使い方に終始している。
囲炉裏は、登場人物にとって非常に重要な要素ではあるが、囲炉裏よりも2人の関係性のほうが物語としては主軸。そのため、タイトルに入っているほど囲炉裏が活躍するかというとそうでもない。もちろん囲炉裏が使われるシーンは多いけど。
色々あって都会に飛び出して、でも帰ってきた幼馴染の結構年上のお姉さん、という要素のほうが囲炉裏よりも全然強いので、そういう恋愛漫画だと思ったほうが楽しめる。なんとなく「ツルモク独身寮」とかを思わせる雰囲気。
この話の良いところは、2人の関係性が変わっていく様を、昔の記憶と共に最後まできちんと描き切ったところ。
無駄に引き延ばさず、きれいな幼馴染のお姉さんとの恋愛に必要な部分だけを抽出したストーリー構成が素晴らしかった。