webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。
大ベテランの池上遼一氏が絵を描いている「トリリオンゲーム」。
出版は小学館 、原作は稲垣理一郎、作画は池上遼一。
原作の稲垣理一郎氏は「アイシールド21」や「Dr.STONE」の原作で有名。こちらも名作。
絵柄からして30年前にビックコミックスペリオールで連載されてましたといっても信じてしまいそうな感じ。
それぐらい大ベテランの作画。
トリリオンとは1兆のことで、きものすわった主人公のひとりが「1兆ドル」を稼ぐことを目的とするということで、「トリリオンゲーム」。
トリリオンゲームの感想
青年誌によくある経済戦争を描く成り上がりストーリー。
世界長者番付で、21世紀初のトップ10入りを果たした二人の日本人という、すでに目標を達成した体で話が始まる。
一人は気弱だが、非常に高いソフトウェアエンジニアとしてのスキルを持ちのさえない男、もう一人は、容姿端麗で頭脳明晰、口もうまいと全てをもつパーフェクトな男。
物語としては、その気弱な男のほうが、過去を語るという体裁で進む。
気弱な男は就活で失敗するが、もう一人はすべての企業に受かるものの、入社式の日にバックレて二人で起業するというところから二人の成り上がりがスタートする。
話としては面白いが、「1兆ドル」を稼ぐところの最後の道筋に説得力を欠くと、それだけで終わってしまうので、そこが怖いところ。
途中の道筋での出来事や駆け引き、勝負事は面白いので、あとは如何に最後の詰めを描くのか。ここを間違えなければかなり面白い漫画になりそう。