潰国のユリウス【webで読んだ漫画の感想】

webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。

「潰国のユリウス」。

出版は講談社、原作は湯水快、漫画は山座一心。無料で読むには、webだとニコニコ静画とか。

原作はなろうで読める。原作は「王国へ続く道」の人。


剣と魔法がある世界で、ゆるく銀英伝をやりたかったのかな~という漫画。あと、「ユリウス」という名前から、古代ローマ的な会戦とかやりたいのかなーと。

「マスケットガールズ」の感想でも書いたが、基本的に描かれる戦争は机上の空論なので、それでいいのよそれでと思える人には面白いし、そうでない人にとっては冷めてしまう。

みんなきっと、オリジナルキャラで三国志演義の諸葛亮孔明を描きたいんだろう。正史の孔明ではなく。

気持ちはわかる。

潰国のユリウス

近世ヨーロッパ風異世界で若くして帝国元帥まで上り詰めるも反乱したスケベな軍人が、敗戦して嵐の海を逃亡したら、中世ナーロッパ風の剣と魔法ファンタジー世界にたどり着き、軍師をやることになる話。

マスケットガールズ」と被るが、「潰国のユリウス」は剣と魔法的な世界。主人公の語り口も少し似ているが、潰国のユリウスの主人公のほうがストレートにエロネタに走る。

有能なクズマさんみたいな感じ。

小さな村を指揮して戦闘に勝ったことで、あれよあれよと権力者に目をつけられ出世というかめんどうごとに巻き込まれていく。

合戦の規模も、最初は小さな村で数十人の小規模戦争の指揮からスタートし、だんだんと大規模な会戦になっていく。

小説版を改変することなく上手く漫画化しているので、原作好きにとってはわかりやすく受け入れられやすそうな感じ。なろうの原作はそこまでストックないけど、追い付いたらどうするんだろう。

多分、カンナエの戦いっぽいのを書きたいんじゃないかなと思うのだけど。

そういうの書いてしまった後は政争を続けるのか、再度会戦するのか、古代ローマにならって帝国として版図を広げる話になるのか、続けるのが難しそうだなと思ったり。