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ラグビーのワールドカップが日本で開催されています。
先日、日本代表が優勝候補のアイルランドに勝利しました。
これはかなり凄いことなので、ラグビー好きは大盛り上がりしています。
で、ふと「ラグビーのゲームってあんまり聞いたことないな…」と思いまして。
日本では残念ながら野球やサッカーに比べるとマイナーなスポーツです。
ただ、世界的に見たらそこそこ知名度もありファンもいるスポーツです。
ということで色々調べてみました。
なんかすごくマニアックでディープな市場っぽいですね、日本のラグビーゲーム。
海外のゲームをプレイするしかないのが現状のようです。
日本語で遊べるラグビーゲームはほとんどなかった。
残念ながら、日本語で遊べるラグビーゲームはほぼほぼ、ない、です。一応、steamのレビューを見限りでは、ストアページでは日本語無しと書いてあるけど、ゲーム内では選べるというゲームがあるようですが。
ラグビーゲーム自体の数が非常に少ない上に、日本のソフト会社がリリースしているものは現状見つからないのですよね。
レトロゲームを探せばあるんですけど。
以下の記事が詳しいです。
今までに発売されたラグビーゲームを ゲーム機別に 参考価格付きで まとめてみた
ここ数年で発売されたゲームの場合、海外の輸入盤を英語などでプレイするしかなさそうです。
ちょっと残念ですが。
ネット上で色々探してみましたが、結局見つかったのは、アマゾンで海外版のプレイステーション用ソフトか、steamの海外ゲームぐらいでしたね。
とりあえずsteamにあった気になるゲームだけピックアップしてみようと思います。
steamのラグビーゲーム
steamで、Rugbyで検索すると44件のゲーム・DLCが出てくるのですが、そのうちの23件が同じパブリッシャーです…。
少ない…。
これだけでもマニアック感が半端ないですね。
Rugby Champions
Alternative Software Ltdというイギリスの会社が出しているゲームです。イングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズはラグビーどころなので、ちょっと納得です。
2019年9月5日にリリースされていて、この段階だと一番新しいゲームっぽいですね。steamラグビーゲームコンテンツの半分以上を占める、最大手…なのですかね、良くわからないです。
情報が英語版のwikiぐらいしかない会社なので、詳細はさっぱりわかりませんが、設立は古いようで1980年代半ばからある会社のようです。
そのため、コーポレートサイトに行くと、レトロゲームがいっぱい並んでいます。
Rugby League、Rugby Champions、rugby challengeなどなど、詳細が良くわからないのですが、ラグビーゲームをたくさん出しています。
プレイステーション、XBOX版がメインっぽいですが、steamでも販売しているものが多いです。
YOUTUBEでも動画が少ないですね~。まだ出たばっかりだからというのもありますが。
グラフィックもそこまできれいではなく、ふた昔前のゲーム機のグラフィックっぽい感じです。
RUGBY 18
Bigben Interactiveというフランスのゲーム会社が出しているラグビーゲームです。
ここも結構老舗のゲーム会社のようですね。
2020年1月23日にRUGBY 20というゲームを出す予定があるそうです。英語wikiの情報ですが。
結構マニアックな感じのゲームタイトルが多い会社ですが、マイナースポーツのタイトルも多く出していて、その中の1つにラグビーがあるみたいです。開発は別会社みたいですね。
Alternative Softwareのラグビーゲームに比べるとグラフィックもきれいですし、動きもこちらのほうがリアルっぽい感じです。
YOUTUBEでも結構動画があり、海外の人の動画ですが20万再生を超えているものもありました。その方の大半の動画はプロレスゲームでしたが…。
こちらもPS4・XBOX版でも販売されています。
2017年10月27日に発売開始されています。
Rugby Challenge 3
Wicked Witch Softwareというオーストラリアの会社が販売しているゲームです。オーストラリアもラグビーが盛んな国の1つなので、なんとなくわかる気がします。
steamでは2016年6月29日から販売しているようです。
発売から少し年数がたっていますが、こちらもグラフィックとしてはそこそこで、プレイ動画を見る限りでは、ちゃんとできています。
YOUTUBEの動画ではこれが一番多い感じがしました。
アマゾンで見てもなんだかんだでプレイしている人はいるみたいです。
ただやはり日本ではプレイしている人が限られるようですね。
言語の差というのはいかんともしがたいところでして、日本市場で成功するには必須だよな~と思います。
ラグビーとサッカーJリーグの観客動員数を比較してみる
日本のソフト会社からは、近年ラグビーゲームが発売されてないので、そのあたりの理由を適当に考えるために、自国リーグの観客動員数を調べてみました。
ゲームの場合、競技人口よりも「ファン」の数のほうが重要かな~とのことで、観客動員数から考えてみようかなと思います。
比較は国内のリーグです。サッカーと野球とラグビーで比較します。
ラグビーは「ジャパンラグビートップチーム」、サッカーは「J1リーグ」、野球は「NPB日本野球機構(日本プロ野球)」を対象にします。
期間は2017年と2018年です。
ラグビー | 野球 | サッカー | |
---|---|---|---|
2017 | 466,446 | 25,139,463 | 5,778,178 |
2018 | 458,597 | 25,550,719 | 5,833,538 |
ラグビーは以下参照。
ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 総入場者数のお知らせ
「ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019」総入場者数のお知らせ
野球は以下参照。
Jリーグは以下参照。
以前のような勢いは確かになくなったかもしれませんが、それでも観客動員数という意味では野球が群を抜いています。
パワプロやらプロ野球スピリッツがあれだけシリーズ化されているのもわかる気がします。
また、サッカーも国内リーグで500万人の観客動員数があります。ウイニングイレブンや海外のFIFAなどのサッカーゲームはシリーズとして長く続いています。
FIFAやウイニングイレブンはeスポーツタイトルとしても人気があるので、そういう意味ではサッカーは世界的な広がりがすごいよな、と感じます。
この表の数字を見ただけではありますが、まあそりゃ作りませんわな、ラグビーのゲーム。試合数やチーム数の関係はあるとは言え、ちょっと少ない気がします。
ワールドカップ日本開催で盛り上がったとしても、市場規模を考えてしまうと開発費がペイできるとは考えづらいですね…。企業でちょっと責任があるぐらいまで経験を積むと、予算を組むようになるかと思いますが、この観客動員数だと、顧客数の予算のところをどう甘く見積もっても、利益を上げるのは難しい気がします。
観客動員数が直接ゲームの顧客数につながるわけではありませんが、一種の基準を作る際の根拠として使う数字としてはまあ使っていいと思います。
この観客動員数の裏には、テレビで見ている人やネットで見ている人、など様々なそのスポーツ好きが隠れていて、その中にゲームをプレイする人たちがいて、その人達がゲームの顧客になる、という仮説です。
となると、46万人と570万人だと…。うーん難しそう。
では、日本語化も結構してくれるアメリカの大手ゲーム会社とかならどうですかね。とは言っても現状はないわけですが。
日本ではやっぱり需要がない、とのことで、ゲームまではいかない、というところでしょうか。
今回のワールドカップではかなりの観客動員数がでているようですし、視聴率もそこそこ取れているようで、少ながらずファンはいるのですが。
ファンの年齢層も関係してくるかもですね。ゲームをする年齢層ではないのかもです。
近年急成長しているらしいアメリカのラグビー
アメリカで人気があるスポーツは、日本で馴染みが薄くても、一応大手がゲームを出していたりします。
バスケットとアメリカンフットボールはそれですね。
ラグビーは今のところ残念ながら…。
ただ、最近アメリカではラグビーにかなり力を入れているようで、今回のワールドカップにも出場してますし、競技人口も非常に多い国だそうです。今後、アメリカでも人気になると良いゲームが出てくるかもしれません。
ラグビーはルールが難しい、手軽にゲームにできないか
ラグビーはルールが非常に難しく、ぱっと見では何をしているのかが良くわからないのも、ライト層を取り込みにくい原因の1つかなと思います。
例えばですが、リスタート1つとっても、スクラムしたり蹴ったりペナルティゴールを狙ったりするのですが、それがどうしてそれになるのかわからない、なんでさっきと違うの?だったり、外に蹴り出した時に、さっきはボールが出たところからラインアウト(サッカーでいうところのスローイン)してるのに、次は蹴った当たりから投げ入れてるのはなんで?とか。
テレビでワールドカップを見ていますが、一緒に見ている家族が、見ていても何をしているのか全然わからない、とのことだったので、解説しながらの観戦になっています。
ちょっとわかると面白い!とのことでした。解説が意外と好評で良かったです。
ラグビーのルールがわかりやすく学べるアンリアルエンジン4で作ったゲーム、みたいなのあるといいんですけどね。
まとめ
面白いかどうか以前に日本ではラグビーゲームがほとんどない…というのが実情でした。
海外ものは自分が思っていた以上に動画もあり再生数もまあありで、市場があるんだな、というのを感じさせます。
単なる興味本位で調べてみたんですけど、日本だとまさかこんなにマニアックだとは思わなかったです。
日本で最近のラグビーゲームを手に入れようとしたら、アマゾンでPS4やXBOXの海外版を購入するか、PCでsteamでプレイするかぐらいしかありません。
現状の価格では、購入しようと思うものはなかったのが少し残念でしたが、ラグビーゲームをやりたかったら海外版を買えばいいというのはわかりました。
セールの時の値段でちょっと決めてみようかなと思います。
日本では市場規模的に厳しそうですし、今回のワールドカップ前に販売されていない、というところが全てを物語っているような気がします。