「Apple Arcadeゲーム評価」Projection: First Lightのレビー ミステリアスな影絵世界の横スクロールアクション

以下、app storeのリンクです。

【Apple Arcade】 Projection : First Light 9+ 影絵人形の冒険 Blowfish

以下、トレーラーです。

幻想的な影絵の世界を旅する横スクロールアクションです。

光源である蝶を操作することで、足場になる影を作り出し、ステージを進んでいくゲームになります。

Projection : First Lightのゲーム性

基本は横スクロールのアクションゲームです。

パズル要素というか、特徴として光源を動かして影を作るというのがあます。

障害物があって通れない場所や、ジャンプしても超えられない場所などがありますが、作った「影」を利用して超えていきます。

この影を使ったプレイヤーの行動が、パズル要素の解決方法になります。足場にしたり、壁にしたり、影に乗って動いたりなど、様々な操作が要求されます。

他にも、物を持ったり押したり引いたりもでき、マップ上の様々なギミックと影を合わせてステージをクリアしていくのが特徴です。

操作としてはちょっと難しくて、影に乗せようと思ってもずれてしまって乗れなかったり、キャラクターを影で隠してしまったり、影で押し出してしまったりと、微調整が結構大変です。

また、光源を持ってこようとすると、その光の蝶をスワイプするわけですが、光が自分の指で隠れてしまうのです…。影を出す判定は結構シビアなので、そのあたりがちょっと難しいです。

ジャンプのタイミングもちょっと癖があります。操作後、自分が想像しているよりも少し遅れてジャンプするので、タイミングを合わせるのが難しいんですよね。

操作性、という意味では少し難易度高めです。

まあ、これはタッチパネル操作に慣れていないだけかもしれないですが。

得意な人はスムーズにクリアしてしまいそうです。

Projection : First Lightの特徴

黒をベースにした薄い色調のグラフィックです。かなりミステリアスなグラフィックです。影絵なので当然といえば当然ですが。序盤のセピア調の色彩で上手く雰囲気を伝えています。

主人公は神話の影絵人形の世界で生きている少女です。

彼女は自分探しの旅に出て、様々な場所を冒険する、という筋書きです。

インドネシア・中国・トルコ・19世紀イギリスが舞台になっているようです。

基本はその国の影絵人形の歴史を振り返るような形になっているようですね。

この辺りは今度ちょっと調べてみようと思います。

ヒンドゥー教がモチーフのようなキャラクターが出てきてましてちょっと気になったのですが、ワヤン・クリというジャワ島やバリ島で行われる影絵芝居の伝統芸能があり、それがモチーフになっているのですね。インドの古代叙事詩『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』が主な演目になるそうです。これは海外の人に受けそうなイメージですね。

中国の影絵は一説には漢の時代までさかのぼるそうです。皮影戯(ピーインシー)というそうですね。演目としては「西遊記」や「白蛇伝」だそうで、だからトレーラーでは孫悟空が出てきているのですね。不勉強なので知りませんでした。勉強になります。

トルコの影絵芝居は「カラギョズ」というようです。こちらはかなり情報が少ないですね。英語版のwikiには項目が立っていますが。

こういったところからも、横スクロールアクションゲームというよりは、アートのようなビジュアルになっています。サウンドも影絵人形の演劇で使われるアンティーク楽器にて演奏されています。

幻想的で非現実的で、少し不気味な世界を、影絵人形に影響を受けたグラフィックとサウンドで、見事に描き出しています。

まさに「影」の世界です。

ただ、その影を作るには「光」が必要です。

主人公の少女は「光」を制御し、「影」を利用して旅を続けます。

Projection: First Light、というタイトルが全てを物語っているような気がします。

Projection : First Lightの開発会社「Shadowplay Studios」

Projection : First Lightの開発会社はオーストラリアのShadowplay Studiosです。

結構いろんなゲームを出してますね。

コンソール機のゲームが多いようです。

近日公開になっているゲームも多いので、精力的に活動しているようです。

後述しますが、Projection : First Lightに関してもsteamにページがあったりと、もともとはPC用のゲームを予定していたようです。

Projection: First Lightの以前のニュース記事

もともとPC版やその他のプラットフォームを想定していたようですね。数年前のニュース記事とか結構見ました。

steamにページがありますね。もともとはPCで販売予定だったんだな~というのが良くわかります。

その他にこんな記事もありました。2017年の記事ですが、スイッチやPS4にも…といった記事です。

今回アップルアーケードに採用になっていますが、今後はどうなるんですかね。

アップルアーケードの独占の契約がイマイチ良くわからないので。

結構他のアップルアーケード採用ゲームでも、steamなどから消えてしまっているものがあり、囲い込み的な部分もあるのかもです。

まとめ

ゲームとしてプレイするよりも動画として見たくなってしまう感じです。

歴史的な背景や元ネタが気になってしまうタイプなので、少し調べてみようと思います。

キャラクターやマップデザインなどは、各国の影絵がモチーフになっており、ワヤン・クリや皮影戯(ピーインシー)でGoogle検索するとたくさんの画像が出てきます。見ると、「あーなるほど」となります。

モチーフとしては非常に面白いというか、よくこんなの思いついたな、といった感じです。

そういえば数か月前にエピックで無料配布されていたLIMBOっぽいですね。あれの影絵バージョンみたいな感じです。

アクションゲームとしてそこまで難しいわけではないですが、独特なグラフィックから人を選ぶタイトルです。

影絵すげーな!って感じる人にとってはかなり良いゲームかと思います。

モチーフになっているインドネシア・中国・トルコ・19世紀イギリスの影絵人形についての言及をしているものがほとんどなかったので、ちょっと真面目に調べたいと思います。wikiとGoogle検索程度の情報しかないのですが、さすがに影絵の資料は全然持ってないので図書館いかねばですね。どんな本で調べればいいのかすらわかってないのですが、ちょっと楽しそうです。時間がかかりそうですが。