Googleのサブスクリプションアプリサービス「Play Pass」350種以上のアプリが対象 日本ではサービス開始未定

先日、アップルの「Apple Arcade」がリリースされましたが、Googleアプリでも新たなサブスクリプションサービスが始まりました。

Googleはゲームだけでなく、普通のアプリも対象です。

また、Apple Arcadeとは違い、独占配信ではないとのことです。

対象となるアプリは350種類以上とのことです。

Apple Arcade同様、アプリ内課金や広告は一切なしで、スタート当初の割引プロモーションで月額1.99ドルで1年間利用できるようです。

それ以降は以降は月額4.99ドルになります。また、最大5名とファミリーライブラリで共有可能になります。

最初はアメリカからスタートで、各国でもリリースされるそうですが、日本のサービス開始日などは、現状では発表されていません。

以下が紹介動画です。

紹介動画の中には以下のゲームがありましたね。有名どころも混じっています。

monument valley2
stardew valley
old man’s journey
toca nature
limbo
terraria
star wars:knights of the old republic

以下、英語のページですが、公式です。

Introducing Google Play Pass

このページ内のQ&Aで、現在はアメリカでのみのサービスと記載があります。

「Apple Arcade」と「Play Pass」の比較

先日リリースされたアップルアーケードと似たようなサブスクリプションサービスですが、現状の情報だけでもいくつか違いが見えます。

まだ日本版の詳細はわかりませんが、予想も踏まえつつ比較してみようと思います。

基本サービス

サブスクリプション(月額課金)で使い放題なサービスなのは「Apple Arcade」と「Play Pass」で同じです。

広告なし・アプリ内課金なし、というのも同じです。

タイトル数は今後増減すると思いますが、「Play Pass」350種類以上になります。

「Apple Arcade」は独占という配信のですが、「Play Pass」は既存のアプリが参加しています。今後独占配信タイトルが出てくるかどうかなどはわかりません。

価格

「Play Pass」と「Apple Arcade」は、どちらも月額4.99ドルです。日本だとどうなるんでしょうか。「Apple Arcade」は日本円で月額600円です。

競争、という意味では同価格か安くするか、でしょうか。日本市場特有の何かが無ければ、同じ値段になりそうだと予想しています。

この価格でお得感が出るのかどうか、ということですが、既存ゲームの有名タイトルなどがあるため、ある程度は元が取れるかもです。

ただ、既存アプリをラインナップにすると「もうみんな持っている」という問題が起きます。そういう人にとっては月額料金を払ってまでサービスに入る意味が無くなるからです。

そういう意味では、「Apple Arcade」は独占配信で600円としているので、ここに戦略の違いが見えます。

「Apple Arcade」の月額4.99ドルと、「Play Pass」の月額4.99ドルは同じに捉えられない気がします。

既存のアプリがあるということは、この「Play Pass」を上手く利用する方法なんかも思いつきます。

例えばですが、購入希望のタイトルが複数あり、それらの合計金額が600を大きく超えている場合に、1か月だけ「Play Pass」に入ってそのアプリを試しに使ってみて、良かったものだけを実際に購入する、といった形です。

この使い方をされても、最終的に買ってもらえればアプリとしては顧客との接点が増えますし、それはそれで良いのかなと思いますが。

配信アプリの違い

「Apple Arcade」はゲームのみですが、「Play Pass」はゲーム以外のアプリも含まれます。

ゲームの独占配信、という売り方なのが「Apple Arcade」ですが、「Play Pass」の強みは既存タイトルを全面に押し出したパッケージの多さで勝負するんですかね。

配信数も最初から350以上と、アップルアーケードよりかなり多いです。

アップルは厳選、グーグルは幅広く、というのはiOSとandroidの取り組みと似ている感じがして面白いですね。

配信タイトルの違い。独占のあるなしなど

「Apple Arcade」では独占配信をうたっています。

配信自体が「Apple Arcade」のみ、というやつですね。

「Play Pass」はそうではないとのことです。

普通にGoogle playで購入できるものも対象になっているということですね。

配信ソフトの紹介動画にあったTerrariaやStardew Valleyなど、PCなどでもプレイできる有名タイトルが含まれています。

「Apple Arcade」の独占ですが、イマイチどこまでの独占なのかは良くわからないです。Super Impossible Roadというゲームを調べたら結構昔に出たゲームなんですね、これ。それをiOSだけの配信にした、ということでしょうか?2015年にはps4でのトレーラーが出ていますし、steamのコミュニケーションもありました。

こんな感じでゲームを集める感じなんですかね~。

「Play Pass」は独占とは歌っておらず、普通にGoogle playで購入できるようで、どういう棲み分けはどうするんでしょう。「Play Pass」に入っているのに買ってしまう、なんてこともできるんですかね。そのあたり気になります。

まとめ

スマホアプリプラットフォーマーの2社が手掛けるサブスクリプションサービスですが、面白い試みだな、と思います。

「Apple Arcade」はゲームに特化し開発者を支援するなどして、スマホゲーム市場に新しいアプローチをかけようとしています。

Googleの「Play Pass」はどちらかというと数の力で幅広く、といった感じでしょうか。

ただ、数が多過ぎるとわけがわからなくなってくるので、パッケージ的なオススメの仕方をしてくれると楽かなと思います。

「Play Pass」内アプリを組み合わせて、ビジネスに上手く使えるようなお勧めパッケージとか。

数が多いと、探すのが大変なわけですが、その辺りは検索大手のGoogleとしてうまく何かないかな、と期待したいところです。