アルケミーはMTGアリーナ専用のフォーマットです。
スタンダードのセットがベースになり、その上にアルケミー専用カードが乗っている感じです。
一部のカードには、アルケミーとヒストリック用に調整がされています。調整されているカードはスタンダードとは性能が違うので注意が必要です。
MTGアリーナでは、プレイを選択するとデフォルトでアルケミーになっていて、確認せずにスタンダードのつもりでマッチに参加すると「なんかへんだな?」となるので注意が必要です。
アルケミーのカードプール
アルケミーは基本的にはスタンダードと同じ基本セットが使えます。
2023年3月時点だと以下のような感じです。
- 『ファイレクシア:完全なる統一』 :2024年秋まで
- 『兄弟戦争』:2024年秋まで
- 『団結のドミナリア』:2024年秋まで
- 『ニューカペナの街角』:2023年秋まで
- 『神河:輝ける世界』:2023年秋まで
- 『イニストラード:真紅の契り』:2023年秋まで
- 『イニストラード:真夜中の狩り』:2023年秋まで
これに追加でアルケミー専用カード群が使えます。
- アルケミー:ファイレクシア 完全なる統一
- アルケミー:兄弟戦争
- アルケミー:イニストラード
- アルケミー:神河
- アルケミー:ニューカペナ
- アルケミーホライゾン:バルダーズ・ゲート
- アルケミー:ドミナリア
また、一部のアルケミー専用カードやアルケミー用に再調整されたカードを使うことができます。
カード名の左側にアルケミーのAをデザインしたマークがついているものは、再調整されているものです。
アルケミー専用の追加カードは、カードのタイプ(クリーチャーとかソーサリーとか)が書いてあるところの一番右にあるマークが、アルケミーマークと年度になっています(アルケミー基礎セットはちょっと違いますが)。
マークを見ればアルケミー専用カードかどうかわかるようになっています。
アルケミー専用カードは結構強いことが多いです。
再調整されているカードも強いことが多いです。
アルケミーでは専用カードを上手く使いこなすことが重要になります。
微妙に使えるカードが違うせいで、スタンダードでは強いデッキでもアルケミーではそのままでは環境に対応できなかったり、アルケミーで強いデッキだけど、アルケミー専用カードのせいでスタンダードではそのまま使えない、など注意点が結構あります。
スタンダードが主流なため、アルケミーの情報はネット上でも少なく、自分の力で環境に対処してデッキを微調整する必要かあるため、初心者の方には少し難しい面もあります。
その分、少ないネット情報から相手デッキを判断できるため、そのデッキ対策だけしてしまえば勝ちを拾いやすい、という側面もあります。
アルケミーはナーフが入る
1つ大きな注意点として、アルケミーのカードには調整が入るのですが、強くなる分は良いのですが、弱くなる(ナーフ)こともあります。
今環境で強いのでと、ワイルドカードを使って作成したはいいものの、あまりの強さにナーフが入るということはありえます(ゆすり屋のボスとか)。
2023年第1四半期の環境では「波の巨人、クルシアス」というカードが非常に強く、アルケミーでランクを回すと、このデッキにばかり当たるという時がありました。「波の巨人、クルシアス」を入れたグリクシス(青黒赤)やラクドス(黒赤)だらけでして、このデッキにある程度の勝率を残す必要がありました。
こういうカードはナーフされる可能性があるのですが、ナーフだとワイルドカードは補填されないようです。
アップデート時にカードへのナーフがされていないことを確認してから作れば、たとえその後ナーフされても、使える時間が十分にとれる可能性が出てくるため、アップデート情報は小まめに確認する必要があります。
逆に強くなるカードもあります。強くなったカードをいち早く取り入れれば、対策を取られる前なので、勝利数を増やせる可能性があります。アルケミーは情報が遅いので、Youtubeなどで動画が上がると、突然そういったデッキが増えるなどします。
アルケミーはこの「調整」が、面白くもあり、めんどくさくもあります。
オンラインのゲームでは、環境調整は普通です。ですが、MTGアリーナはカードを割って新しくカードを作ることが現状できないため、他のゲームに比べると、ナーフなどのメタに対応しづらいため、カード作成の判断にかなり迷うことになります。