【MTGアリーナ】スタンダードのローテーション期間が3年に延長。アルケミーは当初予定通り【マジック:ザ・ギャザリング】

公式の発表は以下です。

スタンダードに再び活気を | 読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

スタンダードのローテーション期間が変更になります。

既存は2年間でしたが、3年に変わります。これはMTGアリーナも同様です。MTGアリーナのスタンダードも期間が3年になります(アルケミーには適用されません)。

それにともなって、2023年秋にスタン落ち予定だった『ニューカペナの街角』『神河:輝ける世界』『イニストラード:真紅の契り』『イニストラード:真夜中の狩り』が2024年まで使えるようになります。

公式の発表にもありましたが、テーブルトップのスタンダードが流行ってないので、それに対するテコ入れというのが理由だそうです。公式いわく、アリーナでは「スタンダードが1日のプレイ回数の一番多いフォーマット」ということなので、完全に紙のスタンダードに対するテコ入れっぽいですね。

公式を引用すると、「「色やメカニズム」に注目したデッキ(「セレズニア毒性」や「アゾリウス兵士」のようなデッキ)が多く、ミッドレンジが少ない環境を作るための強力なツールを得られること」とあるので、ミッドレンジを減らしたいのかなというのがうかがえますが、果たしてそうなるのかどうかはよくわかりません。

今回の変更で、既存の強カードへの対応が気になるところです。プロツアー・機械兵団の進軍でも相変わらずの「鏡割りの寓話」「勢団の銀行破り」だらけでしたが、「放浪皇」「絶望招来」といった系統のカードも強力です。これらが2023秋にスタン落ちする前提で機械兵団の進軍やその後のセットのカードを見ていたので、ちょっと考え方を変える必要がありますね。

禁止カードが大量に出てくるのかもしれません。

また、機械兵団の進軍のカードは、スタン落ち後の代替品になるかな的なカードが結構ありましたが、これらは使われないかもですね。

プロツアーではラクドス採用の「希望の標、チャンドラ」、リアニメイトに「原初の征服者、エターリ」、その他のデッキに入っていた「ゴバカーンへの侵攻」「太陽降下」などなど、予想通りに使われているカードも結構ありましたが、これらは既存のデッキの完成度を高める使い方で、デッキのキーになるカードはやっぱり既存のカードよねという印象です。

スタン落ちが1年のびることで、環境は膠着しそうに見えてしまうので、その分禁止カードなどで手を打つなんて可能性はありそうです。

「鏡割りの寓話」「墓地の侵入者」「税血の収穫者」「絶望招来」がいなくなると、ラクドスとかは新たな構成を考えなきゃな、どういうのがいいかな、新しいカードでいいのあるかな、的な見方をしていたのですが、これは全部あと1年残るわけでして。そこに介入するには禁止カードぐらいしかないのかなと。

『指輪物語:中つ国の伝承』の指輪のメカニズムなど、新しい要素がどう影響するかも興味深いです。

MTGアリーナプレイヤーとしては、ワイルドカードで作ったカードの寿命が延びるので全然良いことなんですけど、直近としては環境的にはゆっくりとした変化になりそうですね。今後どうなるのかは出てくるカード次第でしょうか。新規参入者としてはローテーションに向けて既存プレイヤーとの資産を詰める良い機会だったと思うのですが、その辺りは難しくなりました。

だからこその、MTGアリーナの「アルケミー」なのかなと思います。

MTGアリーナのアルケミーについて

MTGアリーナではスタンダードはこの変更が適用されますが、アルケミーには適用されません。

アルケミーについては以下で。

MTGアリーナにおけるスタンダードとアルケミーの更新|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

『ニューカペナの街角』『神河:輝ける世界』『イニストラード:真紅の契り』『イニストラード:真夜中の狩り』が予定通りにローテーションで使用不可になります。

アルケミーは結構すぐに調整が入るのと、アルケミー専用カードにワイルドカードを使うかどうかという難しさがあります。

また、そこまでメタが回るということもないというか、非常に強いアルケミー専用カードを軸にしたデッキばかりになるので、飽きがきやすい部分もあります。

アルケミー専用カードの追加時は確かに環境が結構変わります。そこにプラスして新セット追加と2年のローテーションで目新しさを出すのがアルケミーの狙いなんでしょううかね。

MTGアリーナでも、カードを割って別のカードを作れることになれば、他のオンラインのカードゲームに近い感じなのかなと思ったりしますが、欲しいカードをピンポイントで取得するにはワイルドカードしかないので、メタが回るのが速い場合はちょっときつい気がします。どうなんでしょうね。これぐらいがちょうどいいんですかね。よくわかりません。

MTGアリーナのスタンダードについては、カードのローテーションが1年伸びた分、MTGアリーナでも資産の差が埋めにくくなったので、新規が少し入りづらくなりました。その分、アルケミーは差を埋めやすいので、新規の人はアルケミーを選ぶのも一つの手になるかもですね。

とりあえず環境がどうなるのかは興味深いです。