異世界食堂 洋食のねこや【webで読んだ漫画の感想】

webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。

「異世界食堂 洋食のねこや」。

出版はKADOKAWA 、原作は犬塚惇平、漫画はヤミザワ・モロザワ、キャラクター原案はエナミカツミ。無料で読むには、webだとニコニコ静画とかComicWalkerとかwebエース。

訪れる異世界の住人が全員グルメレポーターになる漫画。

一応原作はなろうでも読める。


一応どの登場人物にも背景がきちんと描かれるので、丁寧に作られた良い漫画ではある。

様々な客が、どうしてその料理を食べることになるのかとか、日本食に魅せられる過程とかをちゃんと描いている。

ただ、出てくる異世界人全員がグルメレポーターになるので、そこに不自然さを感じてしまう人には向かない。

異世界食堂 洋食のねこやの感想

多分、異世界転移はおまけで、あくまでもグルメ系の話が主体の漫画。

すでに飽和気味なグルメ系の話をどうにか面白くできないかを考えた結果、異世界を題材にするという工夫をしたのでは。

例えば「かつ丼」を題材にするにしても、現代が舞台だと話の作りがかなり限られてしまうが、食生活が全然違う異世界人に食べさせることで、その問題点をクリアして、物語として違った視点を提供している。

また、出てくるキャラが全員「グルメレポーター」かと思うばかりにそれっぽい言葉を並べるので、そこに関してはかなり違和感があるのだけど、多分「そういう漫画」なんだろうなと。

現代日本人には普通の料理を、全く予想外の人に食べさせるという思考実験的な漫画でもあるのだけど、それをネタにしてあえてグルメレポーター化させてるんだろうなという感じ。その意図をくんで良いと感じる人にとっては面白いし、美麗字句やんけと思って冷めてしまう人には向かない。

その思考実験に説得力を持たせるために、客として出てくる異世界人にはちゃんと背景ストーリーを作っているので、そういう部分でもちゃんと考えられて作られている漫画だと思う。

異世界人に日本食を食べさせて感想を言わせる思考実験と、グルメレポーターをネタとして擦った漫画として読むと、良作。

アニメの出来がとても良かったので、漫画よりもアニメを見たほうがわかりやすいかも。