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FPSのような、フレームレートが高いほうが有利になるゲームの場合、PCの性能をある程度高くしておかないと、フレームレートが出ません。
フレームレートやグラフィックの質にこだわらなければ、そこまで高額にはならないのですが、それでも最低限必要なものがあります。
ゲーミングPCは歴代で五台ぐらい買ってるのですが、自分の失敗や成功の経験などをもとに、色々解説しておこうかと思います。
基本は「人それぞれ」なので、ぜひ自分の頭で考えて、購入を検討していただければと思います。
ここで取り上げているゲーミングPCとは、光っているものではなく、高性能なグラフィックボードやCPUが必要なゲームをプレイできるPC、という意味で使っています。
高性能なものが必要な基本的なパーツ
重いゲームを快適にプレイするには、いくつかの基本パーツは高性能にする必要があります。
それが「グラフィックボード」と「CPU」です。
さらに、一定以上の容量が必要な「メモリー」、記憶装置として「SSD」、というのが基本になります。
もちろん、高性能でなくてもゲームが指定する最低動作環境のPCならば、ゲームはできるのですが、快適にはできない可能性があります。
ゲーミングPCは基本的にこれらのパーツが高性能なものになります。
最新の3Dグラフィックのゲームが問題なくプレイできる、という感じです。
グラフィックボード(GPU)
ゲーミングPCで高性能にしておきたいパーツその1は「グラフィックボード」です。
ある程度PCのスペックを要求するFPSゲームをプレイする場合は、必ず必要になります。
このグラフィックボードをいいものにしておくかどうかで、フレームレートに大きくかかわってきます。
まずはこのグラフィックボードがでできるだけ良いもの(予算内で)になっているPCを選ぶか、自分でカスタマイズできるサイコムさんのようなサイトでは、グラボを良いものに変える、という感じになります。
グラフィックボードは大きく分けると2つのメーカー(NVIDIAのGeForceとAMDのRADEON)ものになります。どちらもしのぎを削って開発しているので、その時々でどちらかのほうが先に進んでいたりなんてことはありますが、何か大きなトピックでもない限りは、どちらも信頼できるメーカーになります。昔はゲームといったらNVIDIAのグラボでしたが、最近ではRADEONもゲーム用としても力を入れていて、購入するとゲームがもらえるキャンペーンとかやってたりします。
ゲーム側での最適化という意味では、NVIDIAに分がありますが、最近ではRADEONもかなり進化していて、差が少なくなってきています。
各ボードの性能には、商品名についている数字で判別できます。
NVIDIA GEFORCE
NVIDIAのグラフィックボードシリーズです。以前からゲームのグラボといえばこのNVIDIAですね。GeForceってやつです。
以前はいろんなクラスがあったのですが、最近ではGTXとRTXというのが主流です。この辺りは技術の進歩でどんどん変わっていくので、その時々で調べる必要があります。
GeForce GTX 1660、というグラフィックボードの場合、最初の二けた16が世代で、最後の二けた60が性能になります。
16は2019年に発売されているものです。その前のシリーズは10でして、1080tiとかになります。
後半の二けたは、数字が大きいほうが性能が良く、80tiが最高で、50、60、70、80などの数字が入ります。その時の一番良いものを買っておくと、数年後の普通の性能のものと遜色ない性能ということも珍しくないため、一回良いものを買っておくと3Dゲームを長く楽しめます。
自分が買った体感ですが、50は最低限、60で普通、70でそこそこ良い、80からは高性能、といった感じです。tiが後ろにつくと、だいたいその数字のものより性能アップ、という感じです。
NVIDIAのグラフィックボードは、グラボ自体を使って、MSIやASUSなどのメーカーがファンなどをつけて発売しています。冷却性能やオーバークロックをしているなど、微妙に差があります。この辺りはまた別の記事で詳しく書こうかと思います。
AMD RADEON
NVIDIAと同様に、RADEONもMSIやSUSU、ASRockなどのメーカーが、ファンなどをつけて販売しています。
RADEON RX 5700、みたいな感じの型番になります。
一番新しいのは、RX 5000シリーズで、5000は世代で、その次の桁が性能になり、大きい数字のほうが性能が上になります。後ろにXTがつくと、同じ数字の性能が上のもの、になります。
CPU
ゲーミングPCで高性能にしておきたいパーツその2はCPUです。
グラフィックボードほどではないのですが、CPUも重要な要素になります。
グラフィックボードはほとんどすべての重いゲームで必須なのですが、CPUはゲームによってはあんまり処理に使ってない、なんてこともあります。
これはゲームによります。
各ゲームで、タスクマネージャーで使用率を確認していたのですが、APEXやCOD BO4に比べると、バトルフィールド5はすごく使っていた感じでした。
新しく出るゲームほど、CPUにも高い負荷がかかるものが増えているような印象です。
なので、基本はこちらも良いものにしておいたほうが良いです。
良く扱われるメーカーは、お馴染みのインテルとAMDになります。
ゲーム側での最適化という意味ではインテル側に分がありますが、AMDもどんどん寄せてきているので、最近ではその差が少なくなってきています。
インテル core i シリーズ
インテル入ってるでお馴染みのCPUですね。
PCに興味がある人で、知らない人はあんまりいないんじゃないかと思います。
コンピューターが何かを計算することで、各種の処理が行われるのですが、その処理を行うのがこのCPUです。CPUの性能が良いほど、ソフトウェアやOSならを動かして何かを行う時のスピードが速くなります。
Core i7、などと、iの後の数字が大きいもののほうが、全体的に性能が良いものになります。現在の最高スペックだとi9になります。
また、Core i9 9900、のように、iのあとに数字がつきますが、その数字も大きいほうが基本的には性能が良いものになります。
Core i5とi7ではやはりかなり処理速度が違います。i5からi7に変えたら、色々すごく早くなった経験があります。i7以上にしておくのが無難ですが、予算との兼ね合いになります。
ゲームの描画に関してはグラフィックボードの影響が非常に大きいですが、その処理や、ゲーム以外に配信もしたいなどの用途がある場合は、CPUもハイスペックにしておく必要があります。
AMD Ryzen
2018年に、プロ棋士の藤井聡太さんが言及したことでも少し話題になりましたが、インテルともう1つと言って良いCPUがRyzenになります。
以前はインテルにシェア率で圧倒的に負けていたのですが、コア数の多い新型CPUを出すことと、価格面の優位性を生かして急速にシェアを拡大しました。
今後はわかりませんが、十分選択肢に入るCPUになっています。
Zen2 アーキテクチャーになってからのラインナップは、Ryzen 9 3950X みたいな型番で、5 7 9と性能が上がっていきます。さらにその上のThreadripperというものもあり、こちらが一番高性能になっているようです。
メモリ
ゲーミングPCである程度容量を大きくしておきたいパーツがメモリーです。
メモリは処理中のデータを一時的に保管する場所になります。CPUにはデータを保存する場所はないため、処理中のデータはメモリにあります。このメモリの量が大きいほうが、処理がスムーズに進みます。
メモリのメーカーは結構多く、そんなに気にする必要はないですが、容量は多くしておいたほうが良いです。ゲームだけをプレイするならば8GBで足りるかもですが、今後のことや同時に配信する、などを考えると、16GB以上にしておくのがオススメです。
メモリが足りなくなると、メモリの中身をHDDに移す「スワップ」という機能を使うことになるのですが、HDDはアクセス速度が遅くなるため、処理速度も遅くなります。
SSD
ゲーミングPCで選んでおきたい記憶装置はSSDです。
Windowsの使い勝手にも関わるため、ハードディスクではなく、SSDにしておくと良いです。ゲームのロード時間が明らかに速くなります。
SSDはソリッド・ステート・ドライブといいます。メモリチップにデータを保存する形式です。USBメモリなどと同じです。
ハードディスクは磁気ディスクにデータを保存しています。そのため、読み込む際にディスクが回っています。CDやDVDと同じです。
この仕組みの違いもあって、SSDのほうが処理速度が速いです。でも、ハードディスクよりお値段が高いです。
ゲームやOSはSSD、その他のデータ保存はHDD、みたいな感じで使い分けると良いです。
冷却装置
良いCPU、良いグラフィックボードにつきものなのが「熱」です。
高い負荷をかけて、それに耐えられる性能の良いCPUやグラフィックボードは、それに比例してかなり熱を持ちます。
ゲーミングPCではこの熱を以下に抑えるかが重要になります。
なので、CPUのファンはケチらないことと、ファンを増設する形にするのが良いです。自分の環境では、排気側のほうが影響が大きいようで、排気側のファンを止めると温度の上昇率が上がってました。この辺りは使っているケースの影響もあるかもですね。
ただ、空冷でファンを多くするとうるさいんですよね~。埃の問題もあります。静音のケースにすると熱が逃げにくくなりますし、なかなか難しいところです。
冷却性能と静音の両方をカバーできるのが水冷ですが、値段的には高いのですよね。
この辺りは予算との相談になります。
以下はサイコムさんの水冷パーツです。興味がある方はぜひ。空冷よりも温度は全然低くなります。
値段に対する考え方
もちろん、価格は安いほうが良いですよね。安くゲーミングPCが買えるに越したことはないわけです。
でも、「安い」には理由があります。安いものが悪いわけではないのですが、きちんとパーツの構成を確認する必要があります。
予算の問題があるので、難しさはもちろんあるのですが、ある程度の性能があるものを揃えようとしたら、数十万はしてしまうのがPCです。ゲーミングと考えると、さらにお金がかかります。
ただ、すぐに辞めてしまうかもしれない趣味に、数十万をぽんと払うのも難しいのが現実です。
なので、事前にどこかで、PCゲームを触ってみるのが良いです。そのうえで、良いPCを買っておくほうが、結果的には長い時間使うことができて、お得になります。
目の前の金額の大きさと快適にプレイできた時間によって、価値が決まる部分があるため、長く使わないのならば高いものを買ってしまったら損ですし、長くプレイするのに安いものを買ってしまうと、結局追加でお金がかかる、なんてことになります。
自分は以前、妥協したスペックで一度ゲーミングPCを買ったことがあります。当時のFPS系のゲームの、最低動作環境ぐらいのPCでしたが、結局パーツを良くしました。購入時に良いものを買ったほうが、全然安上がりだったんですよね。
ゲーミングPCを買うのならば、少し背伸びをして良いPCを買ったほうが良いな~というのが、自分の経験則になります。
ゲーミングPCを買える場所
ドスパラ
以前ゲーミングPCを購入したことがある会社さんです。
GALLERIAシリーズが有名ですね。
一般社団法人 日本eスポーツ連合(JeSU)より初の “JeSU公認PC“ として認定されてるみたいですね。
なんだかんだで普通に使えた印象です。
まあまあのスペックを買ったので5年ぐらいは普通に一線で使えた感じです。その後はさすがにゲーミングPCとしては辛かったですが。
フレンドも結構ドスパラさんで買った人が多かった印象です。大体みんな普通に使えてましたね。
サイコム
こちらも以前ゲーミングPCを購入したことがある会社さんです。
サポートの方とメールなどで質問のやり取りをした際に、各ゲームの知識もあるようで、色々参考になるアドバイスをいただいたことがあります。
ゲーミングPCだけでなく、普通仕様のPCとかもここで買ったことがあります。その普段使いPCも5年以上らい使ってますが、現役で動いてますし、ゲーミングPCも数年は稼働しています。
自分が一番利用している会社さんですし、自分が慣れている、という理由で安心感があります。
ゲーミングチームのスポンサーという意味では、契約の問題でいろいろ変わったりするのですが、サイコムさんもプロチームのスポンサーをしていたりします。
また、配信者さんと提携して3000円引き、とかもしてますね。ハイガイさんとか。
フロンティア
こちらは知り合いがゲーミングPCを買っていて、その知り合いがリピーターだったので、紹介です。
その知り合いは、ずっとここで買っている、とのことで数台持ってましたね。
自分がどのメーカーで買おうかな~と思っていた時に、色々教えてもらったのですが、他の会社さんと大きく変わるところはなかったです。
自分は結局違うところで買ったのですが、その人は今でもここのPCを使っているそうです。
プロチームのモデルなんかも出してたりします。
マウスコンピューター
ここは以前購入したことがあります。
こちらも普通に使えましたね。
最近gtuneという名前でかなり大体的にゲーミングPCを売り出してますね~。
Twitchで配信を見ていてもかなり広告を見るので、かなり力を入れてるようですね。
プロチームへの提供などもしているようで、好きな選手などがいるのであれば、そのモデルをそのまま使ってしまってもよいかもです。
注意点
初期不良
ゲーミングPCだけにとどまらず、電化製品などでは、初期不良というのはどうしても起きます。どんなに良い場所でも、可能性はゼロではありません。
なので、購入したpcはすぐに使用して、問題があるかどうかすぐに確認する必要があります。確認といっても普通に使うだけですが。不具合があったらすぐに修理に出す必要があります。
Windowsをインストールしてあるモデルを買うことがほとんどかと思いますが、その場合はBTOパソコンでも基本は動作確認がされているので、普通は問題ないのですが、配送時の問題などで不具合が起きる可能性はゼロではないため、購入直後にすぐに確認するのをオススメします。
自分でパーツを追加したり取り換えたりすると不具合が起きる可能性は上がる
初期不良などはなくても、追加でパーツをつけたりすると、謎の相性問題が起きて、上手く動作しなくなったりします。
特に内蔵パーツをつけると起こりやすい感覚があります。デバイスドライバとか、いろいろ作用すると良くわからん不具合が起きたりします。
PCに詳しくない人は、パーツの交換や追加などは避けておくほうが無難です。なので、最初にできるだけ良いスペックのPCを買っておいた方が良いですね。
トラブルに自分で対処できる人は問題ないので、自分でグラボを変更したり、CPUをアップグレードしたり、で良いと思います。
ただ、アップグレードにはいろいろ注意が必要です。例えばCPUでは、マザーボードが対応している種類のCPUかつけられない、などの制限があります。そういった部分もわかった上で構成を選ぶ必要があります。