Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)発売日が7月17日に変更。舞台となっている文永の役や当時の時代背景など

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)およびワールドワイド・スタジオは、もともと6月26日の予定だったゴーストオブツシマの発売日を7月17日に変更したことを発表しました。

昨今の情勢に伴うロジスティクスの問題もあり、様々なところに影響が出ているようです。

また、5月29日の発売が予定されていた『The Last of Us Part II』は6月19日に変更になっています。

Ghost of Tsushima 2020年7月17日発売
URL:https://www.playstation.com/ja-jp/games/ghost-of-tsushima-ps4/

以下、ゴーストオブツシマのトレーラーになります。

元寇の文永の役の際の対馬を舞台にした、三人称視点のアクションゲームです。トレーラーを見る限りではステルス要素などもあり、SEKIRO(せきろう/隻狼)を思い起こさせる感じですね~。

基本武器は刀で、マップはオープンワールドです。

鎌倉時代の対馬を舞台とはしていますが、基本はフィクションでして、見た目とかも鎌倉時代っぽくはしていない、オリジナルな感じです。

鎌倉時代の武士は太刀がメインですが、ゲームでは歩兵戦闘がメインなので打刀だったり、鎧もゲーム性を重視しての見た目になっていますね~。

また、鎌倉時代はまだ露頂は恥じだったと思うのですが、そういった部分もビジュアル重視になっています。

舞台は鎌倉時代だけど、見た目等は室町末期と江戸期が混じったような感じになってまして、ゲームのビジュアル的にはそっちの方が正解な気がします。


画像はGhost of Tsushima Game | PS4 – PlayStationより

一見して「日本っぽく」「かっこいい」と思えて、今の人に受け入れやすいデザインになっています。

ごってごての鎌倉武士の装備って、彼らが重装騎兵で、メインウエポンが弓だから、というのも大きいと思うのですが、それをゲームで再現しても意味ないですからね~。

まあ、この時期の武士の見た目を知りたい人は蒙古襲来絵詞とか見るといいと思います。

色調も雰囲気重視で、鮮やかな黄色と、夜の青が非常に映えますね。こういうところはデザイナーさんの腕の見せ所なんでしょうね~。

時代など関係なく、日本の武士のイメージを凝縮したビジュアル、といえるかと思います。

非常に楽しみな作品です。

Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)の背景、文永の役とは

ゲームの舞台になっているのは、13世紀後半の対馬です。

1274年、元(漢人含む)と高麗と女真族の連合軍として、日本に来ています。

元の連合軍は最初は対馬に上陸します。そこで大きな被害が出ています。その後、元軍は壱岐に上陸し、ここでも大きな被害を出します。さらに続けて肥前沿岸の島々に侵攻し、最終的には博多湾に上陸します。

博多湾では九州から集めた御家人の奮戦で元を押し返すことで、日本側が防衛戦で勝利し、最終的には元軍は自身の判断で撤退(神風説は…)した、というのが最近の論調です。

というのが、文永の役の非常にざっくりした流れです。

この文永の役で、元を主体とした連合軍は、最初に対馬に入って暴れまわるわけですね。地理的に九州と朝鮮半島の間にあるので、半島ルートを通ると玄関口が対馬になるんですよね。なので、最初の被害にあうわけです。

当時の対馬の地頭代(領主みたいなもん) 宗助国は、この元軍と戦うのですが、討死しちゃいます。

あまり耕作に向かない土地柄の対馬は、大陸との中継点として交易などで成り立っていたようでして、そんなに人口も多くなく、元の大軍(諸説あるが数万人規模)の前になすすべもなかったようです。

対馬はこの時大きな被害を受けたことが、日本・高麗の史料に残っていまして、多くの島人が殺され捕虜にされた、とあります。戦闘員だけでなく、一般の住民も多く被害にあったことが記録に残っています。

この敗戦直後の対馬が、Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)の舞台になっています。

ゴーストオブツシマの主人公「境井 仁」という人は、多分架空の人物ですね~。ビジュアルのモデルは俳優のDaisuke Tsujiさんという方のようです。

日本の境界線ってイメージが当時の対馬にはあったんだろうな~と自分なんかは思っているので、「境」という漢字を当てているのがとても印象的です。

元寇時の絶望的な対馬で、初戦での敗戦から生き残った境井仁が領民を守るために戦う、というのがゲームのストーリーになります。

こういった歴史背景を知っていると、少しストーリーの理解度が増すかもですね。

ゲームとしては、あくまでフィクションなので、その演出とアクションを楽しみたいと思います。


©Sony Interactive Entertainment LLC.