webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。
「マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合」。
出版はKADOKAWA 、原作は地雷原、漫画は佐伯淳一。無料で読むには、webだとニコニコ静画とかヤングエースUP。
「P90でゴブリンを倒すぜ!」な漫画だが、かなりハードな話。お気楽FPS異世界転生物ではない。
原作はなろうで読める。
ソードアートオンライン以降お馴染み「VR系ゲーム」の世界に取り残される話。
VRはVRでもMMOではなくFPS。
特に原作はFPSゲーマーあるあるな武器の説明なども多い。
コミカライズ版はかなりあっさりというか、絵で魅せる作風にしていて、そこまで武器説明などはないが、その方が一般向けしそうだなという印象。武器の説明は好きな人は楽しいけど、ウンチク長くなると一般読者は読みづらいし。
ゲーム画面のUIっぽい表現とか、一人称視点でアイアンサイトを覗いていてその先に群がるモンスターの描写とか、そういうシーンに工夫がみられるし、FPSを題材にしている漫画ならではな表現が面白い。
マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合の感想
VRでFPSをやっていたら、元の世界に戻れなくなっていて、とりあえずゲーム世界で頑張っていく漫画。
望んで転生したわけではなく、最近よくあるお気楽転生ものではない。
チート能力的には、ゲームのデータをそのまま使えるためかなりのアドバンテージがあるが、ゲーム内通貨に当たる物を稼がなくては弾薬の補給ができないため、このあたりの設定もお気楽感はない。チート能力も望んで手にいれたものではなく、いろいろな部分を手探りで進めていく感じ。
FPSでよくある画面ジャムまみれからの自動回復とか、多くの設定がFPS準拠で、FPS好きにとってはあるあるネタが多く世界設定に入りやすいが、そうでない人にとってはちょっと特殊にうつるかも。
自分で望まない系の話なので、この話の主人公はこの世界での「生の実感」を求めて精神的にさまようことになる。ネタバレになるので詳しくは書かないが、現実世界の自分がどうなっているのかとか、様々な要因から、主人公はこの転移してきた世界での生きる意味を探していくことになる。
戦いを続けることで、多くの人達と知り合い、この世界での居場所を自分の手で作っていく、というお話。
設定的にはFPSなので銃器がたくさん出てくるのが特徴。他のキャラクターは剣と魔法で戦うのだけど、一人だけパワードスーツと重火器装備というのがフックにしている設定。
小説版はちょっとくどいかもだけど、コミカライズ版はFPS要素を上手く絵にしてマイルドにしてくれているので、思っている以上に読みやすい。絵柄的には好き嫌いが分かれるかも。なんかGANTZのキャラが異世界転生したみたいな雰囲気もあるなとか思ったり。
できればコミカライズ版で最後まで書いてほしい作品。