webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。
日本のプロ野球のスカウトを題材にした「ドラフトキング」。
出版社は集英社、作者はクロマツテツロウ、無料で読むには、webだとジャンププラス、ピッコマとか、アプリだとゼブラック。
作中にもあるが、ドラフト1位選手ではないのに、その年の入団選手の中で一番活躍した選手「ドラフトキング」を見つけようという話
「ぼくがかんがえたさいきょうのぷろやきゅうちーむ」をスカウト視点で作る漫画。
サカつくとか、楽しいよね。
ドラフトキングの感想
結構ダーティーなキラキラネームの敏腕スカウトが主役。
あの手この手で選手をスカウトしたり、スカウトしなかったりする話。
誰もが認める「ドラフト1位候補」の話ではなく、ぱっと見ではわからない有望選手を発掘して、その年の新人選手で将来的に一番活躍する「ドラフトキング」な選手を獲得しよう、というのが話の趣旨。
彼が見つける選手は一癖も二癖もあるプレイヤーばかりで、それを見抜けない新人スカウトや他のスカウト、他球団のスカウトなどと諍いを起こしながらも、目をつけた選手を獲得していく。
癖のある選手が、なぜそういう状況にあるのかを、プレイ面やチーム事情だけでなく、家庭環境や経歴まで掘り下げて表現するのがこの漫画の最大の特長。
ドラフト指名する選手だけでなく、「指名しない選手」についても掘り下げて表現するのが「ドラフトキング」の面白いところ。
多分、ドラフトに至る過程をスカウトや球団事情の側から書いたことで、表現したいことの大半は達成しているのではないかなと。
野球漫画は多数あるが、系統としては「グラゼニ」などが近いか。
エースと四番が甲子園を目指して…的な昔からある王道野球漫画ではなく、野球を題材にしつつも、野球選手のストーリーをスカウト・ドラフト視点から表現することで、他の野球漫画と大きく差別化している。