「ククク……。奴は四天王の中でも最弱」と解雇された俺、なぜか勇者と聖女の師匠になる【webで読んだ漫画の感想】

webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。

追放系の「ククク……。奴は四天王の中でも最弱」と解雇された俺、なぜか勇者と聖女の師匠になる。

出版社は講談社、原作は延野正行、漫画は芳橋アツシ、キャラクター原案は坂野杏梨、無料だとニコニコ静画の水曜日のシリウスやマガポケで読める。

原作小説はカクヨムで読める。ただし、漫画版は書籍版準拠。


よくある追放系のなろう小説の漫画版。

元々のweb小説版は、各章のタイトルが元ネタのもじりで、そのネタが内容にも多少入っていたり。

小説というよりも昔の二次創作SSみたいな感じ。

ライトなSSをコミカライズした、みたいな作品。

編集の手が入っているからか、SSで需要があるノリの部分を残しつつ、ある一定のラインまで内容を引き上げてある作品。

奴は四天王の中でも最弱の感想

タイトル自体がギャグマンガ日和のソードマスターヤマトの有名なセリフ。

四天王ネタは往年のジャンプ漫画でよくあるやられ役なので、さかのぼるとどこまで行けるのか。とりあえずタイトルになっているセリフはソードマスターヤマトそのまんま。

タイトルからもわかる通り、二次創作的な各種ネタがちりばめられているのが原作の特長で、こういうノリがダメな人にとっては受け入れられない作品。

あまり難しいことを考えずにさらっと読むとよい。

商業化するにあたって、その二次創作的な部分が少しマイルドになりつつ、カクヨムではさらっとまとめた話をさらに膨らませて、その他もろもろに対して多少対策し、それをコミカライズしたという形。

ある程度まではカクヨムでの原作小説とほぼ同じように進めているので、とりあえず読んでみてこのノリが好きな人ならば気にいると思う。

二次創作ノリは薄くなっているが、テンポの良い語り口と、都合よく騒動に巻き込まれつつも最後は上手く主人公が解決し、それを周囲が誤解してめでたしめでたし的な、すれ違いコント的な立て付けなので、そういうのが好きな人にはお勧め。