webで読んだ漫画の感想を備忘録的に書いていく。
今回は、昔読んでていつの間にかアニメになってた「便利屋斎藤さん、異世界に行く」。
出版はKADOKAWA 、作者は一智和智。無料で読むには、webだとニコニコ静画とかComicWalker。
異世界に転移してきた「便利屋」が、色々事情のある人達とパーティーを組んで冒険する話。
現代では鍵開けなどの便利屋をやっていたため、異世界では宝箱を開けたり罠を解除したりとシーフ的な役割としてパーティーを組むことになる。
戦闘において役に立たないことを気にしているが、パーティーにとってはかけがえのない立場で、それを自覚しつつ関係が深まっていく話。
ギャグテイストが強かったが、少しずつシリアス味が強くなっていく漫画。
便利屋斎藤さん、異世界に行くの感想
現代では鍵開けとかの便利屋をしていたが、その待遇に不満だった主人公が、異世界に転移し、そこでも特に一芸に秀でているわけでもない便利屋として、脛に傷を持つもの同士のパーティーに入り、絆を深めていくという話。
パーティーが個性的で、訳ありの女戦士・記憶が怪しく呪文の詠唱をすぐに忘れる老魔法使い・金にがめつい妖精と、一筋縄ではいかないメンバーばかりだが、主人公はその中で確かな居場所を作っていく。
転移した斎藤だけでなく、各パーティーメンバーやその他の登場人物もみんな主役みたいな感じで、各々のストーリーが描かれる。
最初のほうはweb漫画でよくある1、2ページでネタが終わる感じの話だったが、連載が進むにつれてだんだんストーリー漫画になっていった。ふとした時に下ネタが入ってきたりするが、連載が進むにつれてきわどいネタは薄くなってきた感じ。でもたまに破壊力抜群の下ネタ日常回を挟んできたりする。
絵がちょっと読みにくいけど、あからさまな敵役にもいろんな理由をつけてあげて、キャラクターが立つようにしていたり、ちょい役っぽい感じで出てきたキャラも後でスポットライトを当てたりとグランド・ホテル形式の良いところが詰まった漫画。
コンプレックスを抱えつつも努力して、その上でかけがえのない仲間ができていく過程が心地よいので、今の世相で需要が高そうだなと思う。